岡山県にハンセン病療養所・長島愛生園と邑久光明園があります。
ここはもともと離れ小島で、国の誤った政策「らい予防法」によって、
多くの人が入れられた所です。
一九八八年その島に橋が架けられ、
療養所の人たちは人間としての権利を取り戻す一歩として
「人間回復の橋」と名づけられたのです。
しかしある先生は言われました。
「人間回復をしなければならないのは実は私たちの方だ。
差別と偏見で人間を忘れた私たちの橋なのだ」と。
いま療養所で高齢のため亡くなられてる中で、
私たちはこの橋を本当の「出会いの橋」にしなければなりません。